6月3日未明、フロリダ州のマーティン郡刑務所に女装した半裸の中年男性が車で突入。床にエンジンオイルや“おもちゃのヘビ”を撒き散らし、警官隊と乱闘を繰り広げた末に逮捕されるという事件が発生した。
地元警察の発表によると、逮捕されたのは住所不定のジョセフ・リーディ容疑者(40)。犯行当時、リーディ容疑者は女性用のブラウスのみを着用した状態だった。
刑務所の正面玄関を突き破り、ロビー内に侵入したリーディ容疑者は、車から這い出るやいなや床にエンジンオイルを撒き散らし、「火をつけてやる」などと仄めかした。続いて、警察やトランプ前大統領に対する憎悪を口走りながら“おもちゃのヘビ”を取り出し、「皆殺しだ!」と喚きながらそれらを投げつけたという。その後、駆けつけた警察官や消防隊員たちと乱闘になったが、テーザー銃を撃ち込まれ、程なくして取り押さえられた。
報道によると、刑務所は設備に数千ドル規模の被害を受けたものの、囚人たちが収容されている舎房には影響がなかった。また、車が突入してきた際、ロビーは無人だったためケガ人も出なかったという。リーディ容疑者はいったん病院へ搬送されたが、そこでも反抗的な態度を取り続けていたとのことである。
リーディ容疑者の犯行動機や、女装していた背景などについては明らかになっていない。当局は薬物の使用を疑っており、血液検査などが進められているという。